山櫻、企業のESG対応を“意識せずに進められる”製品基盤を構築
「選ばなくてもエシカル」という発想
山櫻が目指したのは、「エシカルな製品を選んでもらう」ことにとどまらず、意識せずとも、いつも通り選んだ結果がエシカルである状態をつくることです。ユーザーに判断や負担を委ねるのではなく、企業側の責任と努力によって、「知らないうちに社会貢献につながっている」ものづくりをかたちにしました。
※エシカルとは:人や地球環境、社会や地域に配慮した考え方や行動のこと
取り組みの経緯
山櫻は1990年、業界に先駆けて再生紙を使用した名刺を発売して以来、35年以上にわたりエシカルな製品の企画・販売に継続的に取り組んできました。当社製品をご利用いただく中で、「意識せずに使っていたが、実はエシカルな製品だった」というユーザーの声が寄せられたことをきっかけに、“選ぶ・選ばない”に関わらず、常にエシカルな選択肢を届けたいという思いを強く持つようになりました。
その後、2018年に環境省主催「第6回グッドライフアワード」において、『「選択してもエシカル」「選択しなくてもエシカル」、多様なエシカル製品の供給をめざして。』をテーマとした取り組みが評価され、「サステナブル・ビジネス賞」を受賞しました。この受賞を契機に、「2020年度から2025年度までに、自社が供給する規格品の95%をエシカル製品へ切り替える」という明確な数値目標を設定し、段階的な切り替えを進めてきました。
そして最終年度となった2025年度において、目標を上回るエシカル化率97%を達成しました。
山櫻におけるエシカル製品の定義
山櫻では、以下いずれかに該当する製品をエシカル製品と定義しています。
・ 森林認証紙、フェアトレードなど、第三者認証を受けた素材を使用した製品
・ 素材・製法において、温室効果ガス削減の工夫がなされている製品
・ 再生紙、非木材紙、間伐材など、省資源や自然再生に貢献する素材を使用した製品
・ 伝統工芸の保全・復興支援など、地域課題の解決に寄与する技術・素材を用いた製品
・ 高齢の方や障がいのある方など、多様な人が使いやすいよう配慮された製品
・ エシカル消費の拡大を目的に、具体的な活動を行うパートナーとの共創・協働によって生まれた製品
DX×SXによる新たな取り組み
名刺の山櫻では、DX(デジタルトランスフォーメーション)とSX(サステナブルトランスフォーメーション)を掛け合わせた取り組みの一環として、自社Web名刺受発注サービス「NAMEROOM(ネイムルーム)」において、名刺製造における印刷・加工工程のCO₂排出量を算定し、実質ゼロ化した名刺を選択できる仕組みを提供しています。
今後の展望
今後も山櫻は、エシカル製品の原材料における安定供給の確保やコスト面の課題解決に継続して取り組んでまいります。あわせて、環境負荷の低い素材・製法の研究と導入を進め、より高い環境基準への対応とエシカル性の向上を目指し、継続的な改善と挑戦を続けていきます。
株式会社山櫻について
株式会社山櫻は、創業95年を迎える紙製品メーカーです。「出逢ふをカタチに」を理念に、名刺をはじめとした紙製品の製造に加え、クラウド名刺発注管理サービス「NAMEROOM」など、名刺×ITによる新たなコミュニケーション価値の創出に取り組んでいます。また、エシカル素材を活用した紙製品の開発など、持続可能な社会への貢献も推進しています。
コーポレートサイト:https://www.yamazakura.co.jp/
- 本社
- 東京都中央区新富2-4-7
- 設立
- 1948年2月(創業:1931年5月)
- 代表者
- 代表取締役社長 市瀬 豊和
- 事業内容
- クラウド名刺発注管理サービス「NAMEROOM」の運営・販売、エシカル紙製品の製造・販売など
株式会社山櫻(本社:東京都中央区、代表取締役社長:市瀬 豊和、以下「山櫻」)は、2025年度をもって、2020年度より掲げてきた「自社規格品の95%をエシカル製品へ切り替える」目標を達成しました。 名刺や封筒などの自社規格品約2,600点のうち、約2,500点をエシカル製品へ切り替え、エシカル化率は97%となっています。
本取り組みにより、ユーザーが「これはエシカルか?」と意識して選ばなくても、日常の購買行動そのものが社会・環境への配慮につながる製品提供体制を実現しました。