就労継続支援企業との
パートナーシップ

山櫻では、NAMEROOM®(ネイムルーム)を通じて、
就労継続支援事業所と協働し、
名刺の組版作成や点字加工を委託することで、
障がいのある方の働く機会を広げ、
スキル向上を支援しています。

就労継続支援A型事業所

株式会社ティーブレイスとの取り組み

山櫻は、就労継続支援A型事業所を運営する
株式会社ティーブレイスと連携し、
NAMEROOM®で使用する組版制作を委託しています。

株式会社ティーブレイス
就労継続支援A型事業所とは

就労継続支援A型事業所は、障がいにより一般企業での就労が難しい方を雇用し、働く機会を提供する障害福祉サービスです。雇用契約を結んだ上で業務を経験し、個々の能力やコミュニケーション力を高めながら、一般企業への就労を目指します。仕事を通じて知識やスキルを身につけ、最終的なステップアップを支援することが目的です。

就労継続支援A型事業所が抱える課題と悩み

就労継続支援A型事業所は、障がいのある方と雇用契約を結び、最低賃金を保証する特徴があります。しかし、現状では商品梱包や簡単な印刷などの軽作業が中心で、業務単価が低く、収益性の向上が大きな課題です。さらに、企業側に障がい者の能力を理解してもらうまでに時間がかかることや、納品物の品質への懸念から依頼が受けられないケースもあります。加えて、依頼される仕事と障がい者の特性をうまくマッチングすることも難しく、こうした点が事業所の悩みとなっています。

NAMEROOM®が生み出す社会的意義

株式会社ティーブレイスが運営する就労継続支援A型事業所では、組版編集 などのデジタル業務を担える人材を育成し、質の高いサービスを提供しています。山櫻はNAMEROOM®で使用する名刺レイアウトの組版作成をティーブレイスに委託することで、障がいのある方に就労機会を提供し、デジタルスキルの習得と能力開発を支援しています。さらに、こうしたデジタル業務の提供は、A型事業所が抱える収益性向上の課題解決にも貢献しています。

※「組版」とは、名刺に入れる文字数や項目に合わせて自動的にバランスよくレイアウトする機能です。組版の作成にはプログラミング的な要素が強く、地道な検証が必要な業務です。

障がい特性を活かしたプロフェッショナルサービス

障がいのある方の特性である「観察力に優れている」「ミスの発見能力が高い」「指示を忠実に守る」「まじめに仕事に取り組む」「コツコツと積み重ねができる」「集中力がある」「繰り返しの業務を苦にしない」といった強みは、業務においてプラスに活かされています。

これにより、企業は高度な品質を備えたサービスを受けられるというメリットがあります。特に、地道な検証が求められる組版作業は、こうした特性と非常に相性が良く、能力を最大限に発揮できるため、双方にとって大きな価値を生み出しています。

株式会社ティーブレイスの想い

  • 私たちスタッフは杖。
    いつかは支えがなくても自力で歩けるように。

    「障がい者が携わる事業所だからといって、納品物の品質に妥協はありません。書面上では『利用者』ですが、私は雇用している障がい者を『お客様から仕事をいただき、お金を稼ぐ“メンバー”』として意識付けをしています。作業中に不明点があれば、自発的な報告や相談を促し、次につながる学習の機会とすることで、メンバーは貪欲に成長しています。

    業務の適性は人によって異なります。そのため、特性を理解し、業務の割り振りには細やかな配慮が必要です。しかし、仕事に楽しさや成長を感じる姿を見ると、私たちにも大きな喜びがあります。

    私は『スタッフは杖』という考え方を大切にしています。転びそうな人を支えるけれど、ずっとそばにいるのではなく、いずれは自力で歩けるようになることを目指す。そのために、仕事を通じてメンバーの社会性を高め、自立を支援しています。」

    ―― 株式会社ティーブレイス 代表取締役社長 東郷 朗伸

    株式会社ティーブレイス 代表取締役社長 東郷 朗伸組版作業に携わるメンバーの声
  • 組版作業に携わるメンバーの声

    「細かいチェックや繰り返しの作業は大変ですが、組版が完成したときには達成感があります。新しい仕事が来るとワクワクします。」

    「まだ業務に携わって日が浅く未熟ですが、しっかり勉強して良いものを提供できるよう頑張りたいです。」

    組版作業に携わるメンバーの声

就労継続支援A型事業所

株式会社ティーブレイス

株式会社ティーブレイス

「ティーブレイス」の頭文字には「Treasure every meeting(出会いに感謝)」「Tug each other(お互いに繋がる)」「Textile spinning(関係を織りなしていく)」という3つのTの意味が込められる。 お客様、社員、自社がより良い関係を築きつつ、元気になり、それぞれが次のステージに向かっていけることを目指しています。

→ ホームページ:https://t-brace.jp/

就労継続支援B型事業所

かたくりの里との取り組み

山櫻は、就労継続支援B型事業所「かたくりの里」に、
NAMEROOM®でご発注いただく
点字名刺の作成を委託しています。

かたくりの里
就労継続支援B型事業所とは

就労継続支援B型事業所は、障がいのある方に対して、雇用契約を結ばずに働く機会を提供する障害福祉サービスです。A型との大きな違いは 雇用契約がないこと。そのため、最低賃金の保証はありませんが、利用者は自分のペースで作業でき、体調や能力に応じて柔軟に働けるのが特徴です。

点字名刺のメリット

点字名刺は、通常の名刺に点字加工を施した名刺です。これにより、企業は福祉への理解を示し、社会的責任を果たす姿勢をアピールできます。結果として、企業イメージやブランド価値の向上につながり、取引先や顧客に強い印象を与えます。さらに、点字加工を担う障がいのある方に働く機会を提供し、雇用創出と社会参加を促進するという意義もあります。近年では、福祉業界に限らず、さまざまな業界で導入が進んでいます。

NAMEROOM®が生み出す社会的意義

NAMEROOM®で発注された点字名刺の作成を、就労継続支援B型事業所「かたくりの里」に委託することで、障がいのある方に働く機会を提供し、社会参加を促進します。さらに、企業は福祉への理解を示すことでブランド価値を高め、名刺を受け取る相手にも強い印象を与えます。この取り組みは、単なる名刺制作にとどまらず、雇用創出やインクルーシブな社会づくりに貢献する重要な意味を持っています。

かたくりの里の点字名刺への想い

点字名刺加工を展開されている、就労継続支援B型事業所「かたくりの里」の高松所長に、運用ルールや今後の展望など、点字名刺に関するお話をお伺いしました。

  • 企業と障がい者の方を仕事でつなぐ点字名刺

    ―― 事業内容について教えてください

    「かたくりの里」は就労継続支援B型事業として、精神障害を中心とした障害者の方が、将来的に就労に就くことができるようお手伝いさせて頂いている事業所です。1987年開設で今年で27年になりました。

    事業所がスタートした当初は菓子作りや軽作業をメインとして活動していましたが、4年前からパソコンを使った業務を展開しています。現在はパソコンを利用した業務は「パソコン工房」という名称で独立した施設で行っています。 その中でも点字名刺はパソコン工房の中心業務になります。

    業務の拡大を検討した際、ここの職員が以前、点字名刺作成に携わっていたこともあり、経験があったことから導入という流れになりました。

    事業内容
  • ―― 点字名刺の環境と業務の流れについてお聞かせください

    文字を点字化する専用のソフトがありますので、打ちたい文字を入力すればパソコンで変換することができます。作業内容はマニュアル化していますので、点字のことを詳しく知らない人でも作業ができ、個人によって品質にバラつきが出るということもありません。しかし、点字名刺を作業するのは限られた人数で行うようにしています。名刺は個人情報を取り扱うので、管理の意味も込めて「名刺部」という部門に登録した作業者のみで行っています。

    業務の流れはまず点字印刷が必要な名刺が届いた段階で、職員と名刺部の担当者が集まりミーティングを行います。業務内容と役割分担を明確にすることを常に心がけていますね。 専用ソフトに印刷内容を入力し、点字化してから印刷しますが、印刷前と印刷後に名刺箱に入っている名刺の枚数を職員がチェックします。

    最終の仕上がりも職員が確認するようにしていますが、担当者にも責任を持って作業してもらうために、1枚1枚点字にズレが無いか、印刷にカスレが生じていないかなどは報告をもらうようにしています。印刷時間は1箱(100枚)あたり一時間かかるので集中力が必要な作業となりますが、職員がサポートして繁忙期も乗り越えました。

    環境と業務の流れ-1 環境と業務の流れ-2
  • ―― 点字名刺への想いをお聞かせください

    以前は「点字は視覚障害の方が使うもの」という考えがありましたが、最近はそのような概念が取り払われ福祉関係に関わらずお持ちになる方も増えました。

    他業界の方々にも、点字名刺を通して私達の活動を世の中に認知していただき、これからも活動の場を広げていきたいと思っています。 一枚の名刺が福祉への扉を開くきっかけとなり、そこから話題が広がればいいですね。

    ―― かたくりの里 所長 高松修一

    かたくりの里 所長 高松修一

就労継続支援B型事業所

かたくりの里

かたくりの里

かたくりの里は、主に精神障がいのある方を対象とした就労継続支援B型・生活介護事業所です。利用者一人ひとりに合わせた作業やプログラムを提供し、より充実した生活の実現を目指しています。また、利用者の「想い」に寄り添い、夢の実現に向けた支援を大切にしています。

→ ホームページ:https://www.tomoni.or.jp/katakuri/index.html

NAMEROOM®の導入について不明な点は、
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